大規模修繕工事
大規模修繕工事コンサルタント業務は大きく分けて4項目です。 業務終了後はアフターメンテナンスを行っております。
建物調査診断業務
一番最初の業務は「調査診断」業務です。
建物の劣化進行を確認するとともに、建物特有の不具合をチェックします。
また、建物の現状の立地や仕上げ、これまでに補修してきた部位を確認し、次の段階の「改修設計・積算」業務に繋げます。
STEP
01
アンケート調査
・各住戸を対象にアンケート調査を行い、建物に対して普段感じていることを把握します。 ・アンケートは選択回答と自由回答の2種類でお答えいただきます。
STEP
02
建物診断
共用部を中心に目視調査、打診調査、バルコニー調査、機械試験を行い、アンケートで回答頂いた内容の確認も合わせて行います。
バルコニー調査
アンケートでご協力を募り、ご回答いただいた住戸のみ立ち入り調査を行います。
住戸数の10％ほどを目標にします。
（例：120戸のマンションで10～15戸程度。）
共用部調査
共用部とは、屋上、廊下、階段、エントランス、外構周り等を示します。
機材試験
試験の種類は、塗膜付着強度試験・中性化試験・シーリングダンベル試験・タイル引張り試験・アスベスト含有調査等、様々な種類があります。
STEP
03
診断報告会
写真や劣化度ランク用いて報告書を作成し、理事会・修繕委員会でご説明します。
改修設計・積算業務
「調査診断」業務で作成した”調査診断報告書”を基に、直すべき場所や方法を検討し、また改善すべき項目を提案いたします。
ここでは、建築士が中心となって動くため、専門用語である難しい言葉が並びます。わからない内容はその場その場でご質問下さい。納得いただけるまでご説明いたします。
STEP
01
改修設計検討
工事の優先順位が分かるよう、劣化度ランクや足場の有無を考慮した提案書を作成します。
また、複数案の工法を提示した上で、予算との比較を行います。
STEP
02
積算書作成
上記で検討した工事項目に必要な数量を図面から拾い出します。
その数量に設計単価を参入することで、工事金額の設計積算額が算出されます。
これらを内訳明細書と呼び、ひとつの部分を施工するにあたって、複数の項目が表されます。
施工会社選定時には必要になりますが、建築業界以外の方が見ると理解が難しいため、アクロスではひとつの部位ごとに工事金額を表す書類をもうひとつ作成します。
STEP
03
予算内容検討
設計内容・工事範囲・材料等を理事や修繕委員の皆様と検討を行います。
アクロスが推奨する修繕方法で総工事費を概算した資料を基に修繕積立金や居住者側の意見を考慮し、工事範囲の追加、材料ランクの変更、一部範囲のみ延期等、施工会社に見積り依頼する工事内容にまとめていきます。
STEP
04
住民説明会
理事会等の皆様と打合せた内容（建物劣化状況・検討内容・施工方法・今後のスケジュール）を居住者の方へご説明します。
施工会社選定補助業務
工事範囲が定まったところで、工事をお願いする施工会社を選びます。
透明性のある方法で施工会社を選定し、公正性の確保を行います。
STEP
01
施工会社公募
施工会社を決めるにあたっては、工事規模に合った会社が集まるように一定の条件を定め、施工会社からの参加を募ります。
参加いただいた各会社が条件に適しているかを確認し、施工実績や資本金等で比較しながら見積り依頼をする施工会社を数社選定します。
STEP
02
見積り開封精査
選定した数社の施工会社から見積りを提出していただき、理事会及び修繕委員会の委員の方が立会いの下、見積書の開封を行います。
各項目ごとを比較できる表を作成し、極端に金額が高いもの低いもの等、計算ミスや記入漏れと思われる内容がないか確認します。
STEP
03
施工会社ヒアリング
公募で集まった施工会社の中から見積り等、関係書類精査を行い、選出された施工会社にヒアリングを行います。
住みながらの工事になるため、現場代理人には工事への姿勢、経験、人柄、コミュニケーション能力が重要なことから、アクロスでは独自のヒアリングシートを活用し、力量や技量を確認します。
STEP
04
施工会社内定・総会承認
ヒアリングで検討の上、内定した施工会社及び、工事期間、工事金額を総会へ上程し承認を頂きます。
工事監理業務
設計書通りの作業・品質が保たれているか、品質監理と工程監理、コスト監理等を行っていきます。
STEP
01
工事説明会
現在住まわれている方に対して、工事中のバルコニー使用制限や敷地内の制限等をご説明いたします。
足場を設置することで安全や防犯面に対して不安に思われる方は少なくはありません。
工事期間中、安心した生活を継続できるように工事を施工する会社がメインになって話をします。
STEP
02
工事監理
各工事着工前に各作業員に対して勉強会や試験施工を行うことで品質目標を設定し、工程検査を徹底して行います。
管理組合の皆様と施工会社が円滑にコミュニケーションを取れるようにサポートしながら工事途中で発生する実数精算工事において、コストモニタリングを行います。
STEP
03
工事竣工
施工会社の独自検査、アクロスの監理検査を経た上で、管理組合様立会いのもと竣工検査が行われ足場や現場事務所を解体し、工事完了となります。
STEP
04
引渡し
工事完了後の約1ヶ月後に書類関係の引渡しを行います。
躯体修繕箇所を図示した書類や防水の保証証書関係等をまとめたものを管理組合様にお渡しし、大規模修繕工事が終了します。
STEP
05
アフターメンテナンス
アクロスでは工事完了後からのお付き合いが大切だと考えており、今後は、「アフターメンテナンス」を実施していきます。
